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第十二回文学フリマに参加します!(PULLTOP)

やっとこさ全ての原稿が終わり、告知出来る状態に相成りました。

内容的に二回に分けてのエントリになります。


まずは、PULLTOP合同誌  『EASY OPEN END』

詳細
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by iris-of-amber | 2011-06-12 23:59 | 告知

第十二回文学フリマに参加します!(PULLTOPコピ本)

告知その2です。(その1

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「遙かに仰ぎ、麗しの」 みんなの愛娘、鷹月殿子SSです。嘘です。嘘じゃないです。

嘘じゃないですけど、殿子というよりは滝沢司くんメインです。まぁ主人公なんだから当たり前っちゃ当たり前なんですが。


話としては、司くんが凰華女学院分校で新たな生きがいを見つけたりする話です。100円で配布予定。文字数はおよそ1万字です。

その生きがいが何なのかは表紙をご覧いただくか(『EASY OPEN END』と同じく柴乃 紫っちにお願いしました)、タイトルの『Free Pour』で検索してみてください。

読み終わったとき、あなたは「セガフレード・ザネッティ」に行きたくなるはず……
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by iris-of-amber | 2011-06-12 23:51 | 告知

『日々草は冬を越す』サンプル


 この学院に入って初めての面会日はぴーかんだった。晴れ渡った空と同じくらい、アタシの心には雲一つ無かった。

「うおぉぉぉ。みさきぃぃぃ!」

「パパ!」

 アタシを目にした途端、弾丸の様にパパが飛び出してくる。アタシはその弾丸を身体全体で受け止め、がっしりと抱擁する。

「あらあら、猪早夫さんったら」

「ばう!」

 シロも来てくれて、久々に家族が勢揃いだ。

「みさきぃぃ。パパと離ればなれになって寂しくなかったか?」

「うん! いやー、お嬢様学校ってすごいね。驚きの連続だよ」

「そ、そうか……」

「オー、サビシイのは、シャッチョサンのホウね」

「猪早夫さんたら、ここのところ毎晩、美綺がいないと寂しいって言ってたのよ」

「さ、聡子さん。その話は秘密にしてもらえんかのう」

「もう、パパったら。でも、心配してくれてたんだね。ありがとうパパ!」

「うおおおおおぉぉ。ワシは今最高に幸せじゃあ」

 パパは雄叫びをあげて男泣きをする。相変わらず大げさだなあ。

「初めまして、相沢の担任をしています暁光一郎と申します」

 と、そこにいつもの爽やかスマイルで暁先生が挨拶に訪れる。

「あらあら、これはご丁寧にどうも」

「聡子さん。こんな男に丁寧に挨拶することは無いぞ」

 今までの上機嫌から、急にパパは不機嫌になる。まったく、いつまで経ってもパパは心配性だなぁ。

「えー。パパ、せっかく暁先生が挨拶に来てくれたんだから邪険にしちゃあだめだよ」

「オー、そうでっスよ。オヤがワルいとコドモもワルくミラレってしまいマース」

「ううむ、確かにワンボの言うことも一理あるな。あー、暁先生。学園での美綺はどんな感じですかな?」

 パパはしぶしぶと言った感じで暁先生と会話をする。何だか、三者面談にパパがやって来た様相になってきたよ。

「そうですね…、相沢は明るく活発でクラスのムードメーカー的な存在ですね」

「おお、そうかそうか。流石は美綺じゃわい」

 暁先生がアタシの事を褒めてる。何だか居心地が悪いなぁ。でも、パパは大変満足そうだ。

「ただ、授業中不真面目な点が見受けられるので、もう少し、勉学に真面目に取り組む必要があるかと思いますね」

「オー、このままデっハ、オジョウサンがワンボとおなじク、セイセキバットバットでタイガクになってしまうネ」

「何!? それはいかんぞ美綺。学校とは勉強をするための所なのだから、一生懸命勉強しなきゃだめだぞ」

 ありゃ、折角褒められたと思ったのに、すぐ釘を刺されたよ。流石、大人は如才ないなぁ。

「そんなこと言ったって、パパだってそんなに勉強できた訳じゃないんでしょ?」

「うっ…。いや……。それでもパパは一応一生懸命勉強したんじゃよ。それで結果が伴わなかったのは、まあ仕方がないことでな……」

「えー、でもパパは前に勉強よりも大事なことがあるって力説してたじゃない」

「あー、そんなこともあったかの? たぶん美綺の覚え違いじゃないのか?」

「そんなことないよ! ね、ママも覚えてるよね?」

「そうねぇ、そう言えばそんなこと言っていたわね」

「さ、聡子さん」

「オー、シャッチョサンもセイセキバットッバットだったカ。ワンボとオンナじネ」

「ワンボ、おまえと一緒にするな。ワシはちゃんと卒業してるわ」

「オーウ、これはイッポンとられたネ」

 久々にパパとママに会えてうれしい。ホームシックという訳ではなかったけど、やっぱり家族に会うと安心する。

「相沢のところは家族仲がいいな。やっぱり相沢自身も家族のことが好きなのか?」

 アタシが浮かれていると、それを察した暁先生がアタシにそっと耳打ちをしてくる。

「うん。大好きだよ」

 暁先生の問いかけに自信を持って答える。

「うん? 今とんでもない言葉が聞こえた気がするんじゃが」

 アタシに関することならどんなことでも逃さない。パパの地獄耳は今日も絶好調だ。

「オジョウサン、ねつれつナコクハクね。デッモ、ワンボにはオックサンがいるネ」

「ワンボ、おまえの事じゃない。暁光一郎! おまえ教師のくせにワシの美綺をたぶらかすとは、いったいどんな了見だ!」

「ゴメンね、パパ。ずっと黙っていたけどアタシ……」

「こっこっこ、こここ……」

「シャチョさん。ニワトリのマネうまいネ」

「殺ーす!」

 パパはそう叫ぶと暁先生へ一直線に向かっていく。そして。

「あっ、痛ったー!」

「HAHAHA! シャチョさんのかみつきヒサビサにみたネ」

 パパは暁先生の腕に噛みついた。暁先生はパパをふりほどこうと腕を振り回している。これってテレビで見た警察犬が犯人を取り押さえるところみたいだ。

「あらあら、猪早夫さん。だめですよむやみやたらに人に噛みついたりしたら」

「むぅ、聡子さんがいうなら仕方がない。おい! 暁光一郎! 命拾いしたな!」

「大丈夫ですか、暁先生」

「聡子さん、そんな奴に気を遣う必要なんてないぞ」

「猪早夫さん」

「ああ、聡子さん。ワシが間違っていた。だから、そんなに怒らんでくれ」

 ママの無言の怒りを感じ取って、パパは咄嗟にフォローにはいる。

「やっぱリ、ママさんが一番ネ」

 まだ学校に入学してから1ヶ月ぐらいだけど、やっぱりアタシは家族のことが大好きだ。離れてみて改めてそう思った。
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by iris-of-amber | 2001-06-09 22:00 | サンプル


SFと青春小説しか書かない(書けない)遠山悠夏の小説公開&広報&備忘録。


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